意図的なデブリの散布 ≪宇宙空間・衛星・技術≫

プロジェクト・ウェストフォードと呼ばれる実験が、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のリンカーン研究所によって1963年に行われた。

これは長さ2cmの銅製の針を高度3500-3800km、傾斜角87-96度の軌道に散布し、これに電波を反射させることで長距離通信を可能にするものであった。

当初の目的は達成されたものの散布された針は実に4億8千万個に及び、国際的な批判を浴びた。

現在でも多くの針が軌道上を周回している。

カタログ化された大きいデブリとのニアミスを事前に予測して回避するのは可能であり、またmm単位のデブリなら宇宙船の方にバンパーを設けることで衝突した時のダメージを軽減できるが、その中間の大きさのデブリへの有効な対処は難しい。

デブリを減らすためには、使用済みのロケットや人工衛星を他の人工衛星と衝突しない軌道に乗せるか大気圏突入させる、デブリを何らかの手段で回収するなどの対策が必要である。
update:2010年03月05日